蜜愛
母さんが今まで

オレに向けた目線

言葉

優しさ

愛情



そういうものが、オレの肌通り抜けて

“あきら”に送られていたこと。


一番最近に会った時、母さんはオレに

抱きついて言った。

『どこも、行かないわね?私、みてるから』


そうだ、母さんは見ている。


夢の中でオレの情事を、今も。

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