蜜愛
どうしてそれ、早く話してくれなかったの。

最悪。

急に私は、胃から何かとてつもない恐怖と忌避感がこみ上げてくるのを感じた。

『さわらないで。母さん、汚い……』


じゃあ、私って一体なに?なんでパパと住んでた?

どうして今になってその話をした?


私は気づいたら、ベッドの下に落ちてたパンティも履かないでそのまま、


表に飛び出していた。

追ってくるのは、




ーー母ではなく。兄さんだった。

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