蜜愛
『は、はい!全然!あの、喜んで…』

僕は何を喋っても女性慣れしていない田舎臭さがばれる気がして、急に恥ずかしくなった。

『ありがとう、じゃお願いしますね』

そう言って立ち上がった彼女からそっと手を繋いだ。


『ごめんなさい。あの、いいですか?手を引いてもらっても』


僕は初めて自分の手に触れた彼女の感触に、頭が真っ白になって言葉がでない。

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