蜜愛
『これは、どう?お口に合うかしら?』

そう尋ねる私に、

涙ぐむあなた。


わかってる。

私たちは懐かしさと少しの感傷に浸っているだけ。


もう、戻れない。

私たちは、二人の男と女の前に


親、だもの。

< 415 / 421 >

この作品をシェア

pagetop