蜜愛

仕方ない事なんだけど。

私がつわりで寝込んでいた日にも

彼は女の家に泊まりに行ってた。

知ってるの。
私は、なんでもね。

実は私、
なんかそれが許せないでいた。

……あなたがあれほど望んだ妊娠だけど、こうして苦しむのは私だけ、なのね。


じゃ、早く話せばよかったんだけど。



『また、またダメだったのかよ!!』


と。


そんな風に失望されるのが怖くて、黙ってた。


もう、見たくない。

彼のあんな顔。


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