蜜愛
『お前だけのためじゃない。オレ達の、ためじゃないか。』

と言って、今まで寂しい思いをさせて悪かった。
俺を許してくれるか?と


泣いた。





私も

『あなた、いっぱいケンカしたけど……これからは優しくしてね。私達のために』


って。


彼の手をお腹のまだそう目立たない膨らみに導いて、言った。



< 91 / 421 >

この作品をシェア

pagetop