蜜愛


セイタのカバンに入っていたバイブを自分で取りに行って、
キミドリの蛍光色の、彼のよりずっと大きくて、もはや、

人じゃない

レベルの太さの、

玩具なカレを右手に持って

ベランダに戻った。

また同じように
片足をベランダの手すりにかけて、
とんでもない格好をしてるのに。

彼が、嬉しそうに

こどもみたく

楽しみにしてるその表情を見たら。


なんだってできる。

できるところを見せたい。


ナンバー1になりたいと。


あたしは、燃えた。



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