COLORS【緑】c:lover
「草野球?」
「お願い!この通り!!」
「と言われてもなぁ~」
次の日。
蒼波に早速、事情を説明する。
多分、引っ掛かっているのは……肩のこと。
「この私でも戦力になるくらいなんだから、軽いウォーミングアップのつもりでやってくれれば肩に負担も掛からないでしょ……ねっ!」
「……そんなに言うなら引き受けてやらないこともないけど」
「ないけど……?」
「世海が俺の『彼女』になってくれるなら、引き受けてやってもいいぞ」
「なっ、何バカなこと言ってるのよ!!いいっ!日曜日は絶対に参加してもらうからね!!」
「へいへい」
ったく……、何を言い出すのかと思えば。
『彼女』……か。
「あのさ~日曜日の試合、中止とか延期になったりしないよね?」
部室で着替えながら梨子に問う。
「どうしたの?世海がそんなこと言うなんて」
「いや……別に。やっぱりなんでもない!ごめん!忘れて」
「変なの」
何であんなこと言っちゃったんだろう……。
──パタン。
ロッカーの閉める音が静かに響いていた。
「お願い!この通り!!」
「と言われてもなぁ~」
次の日。
蒼波に早速、事情を説明する。
多分、引っ掛かっているのは……肩のこと。
「この私でも戦力になるくらいなんだから、軽いウォーミングアップのつもりでやってくれれば肩に負担も掛からないでしょ……ねっ!」
「……そんなに言うなら引き受けてやらないこともないけど」
「ないけど……?」
「世海が俺の『彼女』になってくれるなら、引き受けてやってもいいぞ」
「なっ、何バカなこと言ってるのよ!!いいっ!日曜日は絶対に参加してもらうからね!!」
「へいへい」
ったく……、何を言い出すのかと思えば。
『彼女』……か。
「あのさ~日曜日の試合、中止とか延期になったりしないよね?」
部室で着替えながら梨子に問う。
「どうしたの?世海がそんなこと言うなんて」
「いや……別に。やっぱりなんでもない!ごめん!忘れて」
「変なの」
何であんなこと言っちゃったんだろう……。
──パタン。
ロッカーの閉める音が静かに響いていた。