キスに恋して…3
「俺が悪かった…」


良平は前みたいに親指で私の涙を拭った


このまま時間が止まればいいのに


二人の心はそう祈っていた


「俺と楓、二人の秘密な」


「うん…」


「俺、もう少しココにいるから、お前先に教室戻れ」


「わかった…」


私は絡められた良平の腕を外し、教室へ戻った


本当は離れたくなかったよ…


教室に戻る途中、何度か頬をつねったり、叩いたりしたが、夢じゃなく現実だった


良平とキス…





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