キスに恋して…3
「楓…ごめんな」


「何が?」


「俺、いつまでも楓のことが頭から離れなくてさ」


「私もだよ…」


「あの絵本…クマは俺でウサギは楓だといいなって思って渡したんだ」


私は驚いた


「私…ウサギは私、クマは直哉で、ウサギは麻衣ちゃん、クマは良平で、それぞれ相手がいるんだって言ってると思ってたよ」


「この前、屋上でさ…キスした時、絵本みたいでいいなって思ってたらつい…」


「私も絵本みたいでいいなって思ってたよ」


「なんでこうなっちまったんだろうな…」


「わかんないよ…」





< 98 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop