カナリア

飲み会



『加奈子もそろそろ出逢いなさいよ!』


と言う、大学時代の友人である佐藤たまきについ流され、加奈子は土曜日の診療終了後に町田駅前のダイニングバーに居た。





加奈子とたまきは奥のソファー席に通された。

男性側はまだ来ていない。
たまき曰く、会社が近くにあり仕事帰りに来るので少し遅れているとの事だった。


『相手の男性はね、私達の一つ上の会社員の人なの。私の知り合いの方は坂本くんって言って、前に職場の人に誘われて行った飲み会の時に知り合ったの。で、今日で会うのは3回目なんだけど、お互いの友達連れて4人で飲みましょうって事なんだ!』


出されたおしぼりで念入りに手を拭くたまきが一気に喋った。


『そうなんだ。良い感じなの?』


『う〜ん。まだ様子見!もう、26になるし相手を見る目も厳しくいかなきゃって思って。』


『そっか。確かに26にもなって、ノリとかでどうのって付き合うのは、あり得ないもんね。』


加奈子は頷き、たまきとの会話を楽しんだ。




数分後、店のドアが開き店員が男性2人を加奈子達のテーブルに案内してきた。





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