京子と九月の空
「目が!目がぁ~!」
突然神谷君が苦しみはじめた。
「どうしたの!目!?」
これは、私と同じ発作・・・。
そうだ目薬!
ポケットから目薬を取り出そうとして血の気がひいた。
それは、少し前まで私たちを追っていた、
やわらかい物の一部分であった。
しかし、あの時のように、動き出すこともなく、
静かに京子の手の中に収まっている。
「硬くなってる・・」
神谷君に目薬を渡すと、
やわらかい物の一部が硬くなったものを観察した。
「神谷君、これどういう事?」
「それはモイスチャー効果だ」
モイスチャー効果!?モイスチャー効果って・・・。
硬くなったやわらかいモノをまじまじと見つめながら、
神谷少年は語りつづけた。
「見ろ、こんなに硬くなった、これから先は僕でもわからないぞ、
一体どうなるかなんて、俺が知ることか・・・ブツブツ」
神谷少年の背中が濡れていた。
そういえば・・・!京子は大変なことを思い出した。
昨日の事が夢じゃないならあの置き手紙は・・・!
しまった!昨日の夜は気絶して・・・。
「サンプラザ中野に会いに行かなくちゃ!」
ここに来た光の輪は消えている。
「そうだった・・・ここはロス(アンジェルス)・・・」
ちゃんと帰れるのだろうか?
「光の輪はどこにいったの??」
と神谷を見た瞬間・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ
不穏な空気。
「僕も、詳しい事はわからないんだ、現れろって強く願うと現れるんだ。」
そして口からレシートのように、言葉が文字になって浮かびあがってきた。
“サティスファクション”
文字が現れた。
どうしてこんなことができるの?私にもできるの?
「君にもできるよ」神谷君はニヤリとした。
「サティ・・・サティ・・・サティスファク・・・」
心に思いながら出ろ、、出ろ、、、出ろ、、、。
「ハハ、そう簡単にはできやしないさ」
心穏やかではない二人が、二人だけのゆったりとした、
ほんの少しの時間ではあるが心を休めたのだった。
ロスの空は蒼く澄んでいた。
突然神谷君が苦しみはじめた。
「どうしたの!目!?」
これは、私と同じ発作・・・。
そうだ目薬!
ポケットから目薬を取り出そうとして血の気がひいた。
それは、少し前まで私たちを追っていた、
やわらかい物の一部分であった。
しかし、あの時のように、動き出すこともなく、
静かに京子の手の中に収まっている。
「硬くなってる・・」
神谷君に目薬を渡すと、
やわらかい物の一部が硬くなったものを観察した。
「神谷君、これどういう事?」
「それはモイスチャー効果だ」
モイスチャー効果!?モイスチャー効果って・・・。
硬くなったやわらかいモノをまじまじと見つめながら、
神谷少年は語りつづけた。
「見ろ、こんなに硬くなった、これから先は僕でもわからないぞ、
一体どうなるかなんて、俺が知ることか・・・ブツブツ」
神谷少年の背中が濡れていた。
そういえば・・・!京子は大変なことを思い出した。
昨日の事が夢じゃないならあの置き手紙は・・・!
しまった!昨日の夜は気絶して・・・。
「サンプラザ中野に会いに行かなくちゃ!」
ここに来た光の輪は消えている。
「そうだった・・・ここはロス(アンジェルス)・・・」
ちゃんと帰れるのだろうか?
「光の輪はどこにいったの??」
と神谷を見た瞬間・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ
不穏な空気。
「僕も、詳しい事はわからないんだ、現れろって強く願うと現れるんだ。」
そして口からレシートのように、言葉が文字になって浮かびあがってきた。
“サティスファクション”
文字が現れた。
どうしてこんなことができるの?私にもできるの?
「君にもできるよ」神谷君はニヤリとした。
「サティ・・・サティ・・・サティスファク・・・」
心に思いながら出ろ、、出ろ、、、出ろ、、、。
「ハハ、そう簡単にはできやしないさ」
心穏やかではない二人が、二人だけのゆったりとした、
ほんの少しの時間ではあるが心を休めたのだった。
ロスの空は蒼く澄んでいた。