ぼく+きみ

キミとの距離




僕はキミの存在を初めて知ったけど、キミは違ったらしいね。
なんだか照れてしまうよ。


僕とキミは雲の形とか空の色とか、通り過ぎる猫の話とかして。
だんだんキミに馴染んできた。
ちょうど赤と白がピンクになるみたいに――キミの頬の色に溶けていった。



空の色が赤くなってきた。

帰り際、キミが言った。
「また会えますよね?」
キミの顔が赤いのは、陽の光だろうか。
本当にキレイで…
もちろんですって、笑って言った。
なんだか顔がポカポカする。


今日はいい日だったな。


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