私の中の悪魔
戸惑い
「君可愛いね!本当に!またよろしくね」

そう言うと親父は三万円を財布から出して、ラブホテルから出て行った。


三万円かぁ…何買おうかな。悲しいような虚しいような顔してお金を見つめた。

当時私は16歳、援助交際は15歳から始めてやめられなかった。
初体験も援助交際だ。好きな男と抱き合ったことはない。
好きな男すら出来たことない。



正直セックスなんて、どうでもよかった。
短時間、目を閉じていれば金が入る。そうゆう感覚

だからめんどくさいバイトなんかより、自分の都合いい時間で出来る援助交際はずっと良かった。

それに援助交際をしてて思った

私を買うおじさんは 私の体を買っている

けどどこか寂しそうな目をしている

私と似ている

私もお金をもらっている

けど学校を不登校になって、友達とも親ともろくに会話もしていない私は

おじさんと会話をしてる時間は楽しかった。

それにお金ももらえて 楽な仕事としか思わなかった。

毎日毎日たくさんのお金を持っていた

16歳じゃ考えられない程のお金を持っていた。

それもすぐに使ってしまう

服やメイク道具、ブランド品を買ってしまえば

すぐお金なんて無くなってしまう。

親には持ってるものは隠してたし

バレてしまえば「彼氏に買ってもらった」と言っていた。





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