私の中の悪魔
恵美はホテルを出て、ショッピングモールへ向かった

服や雑貨品をみながら3時間以上ブラブラしていた

毎日毎日、同じことを繰り返しているうちに

欲しいものが無くなってしまった。

化粧品なんて腐るほど持っているし

服も・・別にもういらないし・・。

何が欲しいのかもよくわからなくなってきた。



プルルルルッ


カバンから激しく揺れるバイブの音がした


恵美はカバンから携帯を取り出し

着信の文字を見てすぐ携帯を耳にあてた

『もしもし』

『恵美ちゃん??何してるの?』

先日ナンパしてきた男だ、夕方で車に乗っていたから
顔がよくわからないけど、断るとタチ悪そうだから
適当に番号を教えた。

『明日あいてる??』

別に毎日暇してるから断る理由なんてない

『あいてるよー』

『よかった!!じゃあ明日仕事が8時には終わるから9時くらいでいい?』

『別に何時でもいいよ!場所は?』

『家の近くまで迎えに行くよ』

『OK!じゃあ明日ねばいばいー』

ブチッッ


―明日か―

ナンパなんてヤリ目っていうのは分かっているし
でも別に好きじゃない人とヤルこととか別にどうでもいいしー
ただの暇つぶし

恵美は冷めた目をして携帯をカバンに放りこんだ



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