星の都〜番外編〜

───出発してからしばらく経った。


「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「えーっと、ラリアさん?」

「……。」

「会話なしですかー?」

「……。ぇ?な、何?」

「とりあえず、少し離れてほしいんだけど。歩きにくい。」


ラリアはぴったり俺にくっついている。


「嫌だ!」


嫌だ!って…。


「こ、怖いもん…。」

「じゃあ、参加しなければよかっただろ?」

「だって、レスが…強引に…。」


ラリアもレスに巻き込まれた一人らしい。


「とにかく分かったから…くっつくのはやめろ。」

「じゃ、少し離れる…。」


素直に離れるラリア。


すると今度は、
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