星の都〜番外編〜
そう…、もう着いてもおかしくないあいつらと誰一人も擦れ違ってない。


戻ってくるはずなのに…。


あっちで待っているのか?


…もしくは───。


「……。」


レスたちが俺たちを驚かせるために隠れてる…とか。


いや、きっとそうだ。


レスは自分から先に行くと言い出した。


先に行って隠れるためだと思う。


あいつめ…。


「ア、アルタ?」


黙っている俺に不安になったのか、心配そうな顔をしてきた。


ラリアにそのことを話すか。


その方がラリアも怖がらないでいいだろうし…。


「ラリア…」

「ま、まさかっ…!」


俺の声を遮ってラリアは声を上げた。
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