星の都〜番外編〜
「幽霊がみんなを攫ったんじゃ…!」

「…んなわけないだろ。」


呆れながら俺は光の魔法で灯りを付けようとした。


「だめ!アルタ!」


ラリアに止められた。


「何でだよ。暗いとレスたちを見つけられないだろ?」

「もし明るくしたら幽霊が怒って、呪いをかけられるかもしれないんだよ!?怖いよ!」


俺はお前の妄想が怖いんだけど…。


「早くレスたちを助けなきゃ!」

「助けるって…。」


張り切るラリアを見て、もうどうでも良くなってきた…。


何だかこの状況を楽しんでいるように見えるのは気のせいか…?


「早く行こっ!」


そう言ってラリアはぐいぐいと繋いだ俺の手を引っ張る。


もう一人で行ってください…とは言えず、仕方なく先に進む。
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