星の都〜番外編〜
「うらめしや〜!」

「へっ!?」


ハマルは不気味な声でそんなことを言った。


ラリアはそれを聞いてポカンとしている…。


ハマルはニッタリと笑った。


「人間、みぃつけたぁー!」

「き、きゃあぁぁ!!」


ラリアは腕の中のハマルを吹っ飛ばした。


…結構酷い扱いをするな…ラリア…。


でも今はその行動が一番良いのもしれない。


明らかにハマルの様子がおかしい。


それに吹っ飛ばされたはずのハマルはいつの間にか、戻ってきていた。


「アアアルタァァっ!ハハハマルがぁぁー!」


ラリアは俺を盾にするように、後ろに隠れた。


「お前、何ちゃっかり人の後ろに隠れてるんだよ!」

「だだだってー!ハマルが…ハマルがぁー!」

「…とりあえず落ち着け…。」


泣きそうなラリア…。


それよりもこのハマル…何なんだ?


宙に浮いてるし…。


…───取り憑かれたか?

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