星の都〜番外編〜

ハマルと牡羊座

ハマルside


今夜は彗星が流れると聞いたの。


少しでも近くそれを見たいと思ったから、今夜は丘の上に出掛けたの。


思った以上に彗星やその周りで光っている星が綺麗で、ぼっーとそれを長い時間眺め続けていたのー。


星を見るといつも思い出すのは、ラリアのこと…。


ラリアはこの国のお姫様なの。


ラリアはハマルを助けてくれた、命の恩人なの。


でもそれはずっと前のことでラリアはハマルのこと、覚えてないかもしれないの。


それでもハマルはラリアのことは絶対忘れないの!


ラリアは星を見るのが好きだって言っていたから、きっと今夜もこの星たちを見ていると思うの。


同じこの星空の下で…。



< 32 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop