星の都〜番外編〜
正直、女神とか災害を止めるとかハマルにはどうでもいいの。


ただ、ラリアの力になるなら、命を懸けてもいいの。


「そうですか。あなたの返事を聞けて安心しました。」


牡羊座はほっとした表情になった。


でもハマル自身、不安なことがあるの…。


「ハマル、ラリアを守りたいけど、本当にできるか分からないの…。力も弱いの…。」


認めたくないけど、ハマルはそんなに強い力なんて持ってないの。


所詮、野生の羊…。


「…だったら、特別にあなただけに私のすべての力を与えましょう。」

「えっ?」

「一応、選ばれし者には星座が力を分けるんですが、私はあなただけにすべての力を与えます。」


どういうことなの?


「あなたは誰よりもラリア姫を大切に思っている。」


どういうことなの?


「あなたは誰よりもラリア姫を大切に想っている。その強い想いが私の心を動かした、と思っていてください。」

「は、はぁ…なの…。」


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