美男美女モノガタリ
忘れられない人
遅いなぁッ――――………
どしたんだろ??
あたしは大翔の行った方向へ行ってみた。
あ!自動販売機あるじゃん!!
……―――――――――!?
大……翔………?
そこには大翔と一人の女の子の姿があった。
誰だろ?
あたしは近くの壁に隠れていた。
『ゆッ………い……』
大翔は女の子が突然現れてビックリしているみたいだった。
唯サンか……………
「……久しぶりだね。大翔。」
それは………
とてもとても綺麗な人だった。
大きめの帽子を被って涼しげなワンピースを着ている。
『なんで………唯がここに?』
「いたら悪い?……また、こっちに戻って来たの。」
『そっか…………』
年上の人かな…………?
大翔の知り合いみたいだけど……
「2年ぶり…くらいかな?
大翔、また格好良くなった……」
唯サンは笑った。
また格好良くって……どういう意味だろ…?
『唯は……?あれからどうしてる?』
「私は…………彼氏はいないの。まだ…忘れられなくて。」