world end
トドィスに着くと私は総兵長ムツキに会いに行った。
ムツキは兵長室にいた。
「どうした、フォルセ」
私が勢い良く扉を開けて入ったからか、少し驚いた様子でムツキが尋ねてきた。
「ムツキ総兵長、テスランドの報告と、お話が…」
私は今まであったことを話した。
ムツキは少し考え、応えた。
「なるほどな。魔牢か…俺も知らないな。いったい、どのような奴なんだ?」
「おそらく、奴もサツキと同じようなものでしょう」
「と言うことは、人殺しの類いだと?」
私は目を瞑り、魔牢を思い浮かべた。
あの男は危険だと、直感が告げている。
そう、あの静かな殺意。
だが、全く殺気がない。
殺し慣れているのだ。
人を。
私と同じように。
「トドィスの敵か、または私の敵かは…分かりませんが…」
私は怨まれている。
多くの人間から。
それは事実だ。
殺しに殺し、私はこの国の英雄と呼ばれる存在になった。
だが、それは他国から見ればただの死神。
見方をかえれば世界が変わる。
私は英雄であり罪人である。
「フォルセ、引き続き捜査にあたってくれるか?」
「はい、サツキを追ってみます。そう、サツキの事でもお話が…」
「なんだ?」
「おそらくアカネ外兵長と…」
ムツキは兵長室にいた。
「どうした、フォルセ」
私が勢い良く扉を開けて入ったからか、少し驚いた様子でムツキが尋ねてきた。
「ムツキ総兵長、テスランドの報告と、お話が…」
私は今まであったことを話した。
ムツキは少し考え、応えた。
「なるほどな。魔牢か…俺も知らないな。いったい、どのような奴なんだ?」
「おそらく、奴もサツキと同じようなものでしょう」
「と言うことは、人殺しの類いだと?」
私は目を瞑り、魔牢を思い浮かべた。
あの男は危険だと、直感が告げている。
そう、あの静かな殺意。
だが、全く殺気がない。
殺し慣れているのだ。
人を。
私と同じように。
「トドィスの敵か、または私の敵かは…分かりませんが…」
私は怨まれている。
多くの人間から。
それは事実だ。
殺しに殺し、私はこの国の英雄と呼ばれる存在になった。
だが、それは他国から見ればただの死神。
見方をかえれば世界が変わる。
私は英雄であり罪人である。
「フォルセ、引き続き捜査にあたってくれるか?」
「はい、サツキを追ってみます。そう、サツキの事でもお話が…」
「なんだ?」
「おそらくアカネ外兵長と…」