world end
城には気品な匂いが充満していた。
まるで外から来た私をあざ笑うかのようなそれが不快だ。
城に出入りするようになって七年も経つが、未だに慣れない。
「おかえりなさい」
正面から来た男が言う。
「ええ、ただいま」
「遠征はどうでした?」
「敵兵が三千人ほどいたが、ほぼ漏れなく殺しか捕まえるかをした」
「流石です、主兵長殿」
「腕が買われて主兵長となったのだ。その位はやっておくさ」
「でも、主兵長がいる限り、この国は負けないんじゃないですかね」
気軽に言う部下。
「で、ペイン、お前はもっと私に殺せと言うのか」
そう言った瞬間、ペインの顔がしまった、と言った。
「いや、そういう訳では…」
取り繕うように言う。
私はペインの横を通り過ぎ、王室へと足を進めた。
「あ」
ペインの後悔の呟きが耳に届いた。
まるで外から来た私をあざ笑うかのようなそれが不快だ。
城に出入りするようになって七年も経つが、未だに慣れない。
「おかえりなさい」
正面から来た男が言う。
「ええ、ただいま」
「遠征はどうでした?」
「敵兵が三千人ほどいたが、ほぼ漏れなく殺しか捕まえるかをした」
「流石です、主兵長殿」
「腕が買われて主兵長となったのだ。その位はやっておくさ」
「でも、主兵長がいる限り、この国は負けないんじゃないですかね」
気軽に言う部下。
「で、ペイン、お前はもっと私に殺せと言うのか」
そう言った瞬間、ペインの顔がしまった、と言った。
「いや、そういう訳では…」
取り繕うように言う。
私はペインの横を通り過ぎ、王室へと足を進めた。
「あ」
ペインの後悔の呟きが耳に届いた。