world end
王は威厳を纏い、それに似合う無意味に装飾された金の椅子に腰掛けていた。
「主兵長、フォルセス・ドリアード、今回の件はご苦労であった」
そうは思ってはいないだろうというのが伺える、棒読みの言葉。
私は何も答えない。
「明後日からは北の国境付近に行ってもらう。よいな?」
否応なく行く事が決まっている事柄に対し、私の返事など意味がないだろう。
私はそう思いながらも、静かに頷いた。
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