ケータイ
援助
車に乗ってからも「おじさん」はたくさん話をする。

会社では部下がたくさんいること、お金はあるから心配しないで、本当に初めて?
…まさか高校生じゃないよね?

ナナはどれも適当に促す。おじさんは勝手に
「緊張してるんだね!」
決めつけて足を触ってくる。

さりげなく足をよける。

「後でゆっくり…ね」
いやらしい目でナナを見た。

吐き気がした。
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