ケータイ


レイジはここ数日、小柳にはりついていた。
レナには内緒だが、正直、レイジは今ちょっと忙しくなかなか時間が取れない。

レイジも呑気に大学生をしているわけではないのだ。

「乗りかかった船…ってやつか」

レイジはレナの件だけはきっちりと片付けたかった。

レナの傷…。癒されない日々。

なんとかしてやりたくても踏み出せない。

ならば出来る事をしよう。

それでレナが喜んでくれるなら。
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