ケータイ
店員は若いが礼儀もただしい。
「いらっしゃいませ、当店は初めてですか」
「…そう。ちょっと興味あって」
「ウチは初心者向けですから、大丈夫ですよ!今日はどういった感じで遊ばれますか?」
店員は細かくコースや値段、女の子の説明をしだす。
上の空で聞きながら、ジックリと観察。
微かに声が聞こえてくる。
「…ここの店で遊べるの?」
「はい、当店はプレイルームがありましてそこでも遊べますが、気になる方はホテルなどに行かれますね。出張料とホテル代はお客様もちですが」
「今は、空いてるの?」
わかってて聞く。
今は小柳が使って楽しんでいる筈だ。
「…申し訳ございません。只今埋まっておりまして。あと一時間位かかるかと」
「女の子はどんな子がいるの?」
店員が写真を出す。
「今すぐ皆大丈夫ですよ!特にこの子が…」
「いや、ちょっと好みじゃないなぁ。他にいない?」
「そうですか、じゃあ今はプレイしてる子ならば一時間かかりますが、可愛いですよ」
この子じゃなくちゃ。小柳をしるこの子。
「悪いけど、この子にしたいな!えっと、ゆっくりしたいから一番長いコースで、ホテルで待ってるよ」
「ありがとうございます!前金でよろしいでしょうか」
急にテンション高めの店員に指名やら出張やらで三万ちょいの金を払う。
後は近くのホテルで待機ね。
レナに必要経費といえば貰えるかな。なんて