ケータイ


ベッドでちょっとうとうとしていたらしい。呼び鈴が数回なる。

はっ、と目覚めドアを開ける、

「クラブから来ました、遅くなってごめんなさい」

身体をするりとドアからいれて、部屋に入る。やはり小柄だ。清純とはちょっと違うけど。

女はテキパキと服を脱ぎ、用意を始める。

「あーっと。ちょっと待って。俺さ、今寝起きでそんな気分じゃないんだ。悪いけど、ちょっと話相手にでもなってよ」

女はちょっとビックリしたみたいだが、楽だと思ったのか、急にフランクに話だす。

「正直、お兄さんイケテるからびびったよ~。マジラッキーだし」
「ね、喉かわかない?ビール飲む?」

「あー、嬉しいんだ。すごい飲みたい~」

レイジは話とお酒と自分の容姿で小柳の事を聞き出す。

ビールもなくなり、ワインがあったから飲ませる。レイジはお酒は得意じゃないから、口をつける程度。

たわいない話から、酔いに任せて、女はしなだれかかってきた。

ここからだ。
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