ケータイ
合コンはすんなりまとまった。

アキの学校でも俺らの大学はステータスらしく、ヨウは可愛い子ばっか五人って言ってたが、勿論アキはこないだろう。

まずは接点。

確かに粒ぞろい。可愛いけど、どこか慣れてて高望みな女達だ。

「レイジって呼んでいい?」
隣に座ったノリ。
栗色の緩やかなウェーブの髪、完璧なメイクにちょっと背伸びした服装。

「可愛いね、ノリちゃん」

「レイジも」
ノリがしなだれかかってくる。

「ぶっちゃけ、最初から狙ってたんだ~」

「ね、一緒に抜け出そうよ~。ノリ、一緒の方が楽しいな」

「俺さ、優しくないよ。彼氏にもなんないし」

「うーん、イイッ!私も重いのヤだから」

「じゃ、ホテルいく?」

ノリは嬉しそうにうなずく。
まずはここからだ。
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