Cherre
甘い時間。

幸せな時間。

どんなにツラいときも、真久といれば幸せ。

…真久。

…真久。

「…大好き。」
『うん。』

大好きだよ。
真久…

「美桜!まだ起きてるの?」
「ヤバッ、お母さんだ!
今寝ます!」
『じゃあ、また明日な。』

真久矢がケータイにキスする音が聞こえる。

「うん…明日ね。
大好きだよ。」

美桜も、真久矢に聞こえるように、ケータイのマイク部分にキスをする。

『おやすみ。』
「おやすみ。」

真久矢との電話を切ると、美桜はケータイを閉じた。

そして、ケータイを机の上の充電器にさして、ベットにたおれこむ。

「…」

美桜はもう一度ケータイを手に取ると、画面をみた。

画面には、満面の笑みを見せる、真久矢と美桜の姿が写っている。

「…おやすみ」

美桜は、またケータイを閉じた。

ケータイを机の上に置くと、美桜は目を閉じて、眠りについた。
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