Cherre
朝起きると、朝ごはんを食べ、真久矢にメールをする。

『おはよう
起きた?
きょうもいつもの場所で待ってるね(^o^)/』

メールをうち終わると、学校の支度をする。

「行ってきまーす。」
「行ってらっしゃい。
気を付けるのよ!」
「はーい。」

母親に見送られ、美桜は家を出た。

ブブブブ…

ケータイにメールが送られてきたのに気づくと、美桜はケータイを開いた。

『おはよう。
今、家出たよ。
休み時間、音楽室でな。
愛してるよ。』

真久矢のメールの最後はいつも、『愛してる』。

ただの、メールにうたれた一つの言葉なのに、美桜には、それがたまらなく嬉しく感じる。

…だって、好きっていう気持ちが伝わってくるんだもん。

あたしのこと、大切にしてくれてるなって思うと、嬉しいんだもん。

早く
早く
真久に会いたい。

そう思っちゃうんだもん。
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