-雪女郎- 千寿
「ただし・・・・・・」








「条件がございます。」









雪洞は、立ち上がった。








「最近女将さんが拾ってこられたという、天涯孤独の少女。風 フウ と言いましたか?あの子も、わっちに引き取らせてもらいんす。」









「頼む。」










女将は、それだけ一言を言った。









「それではこれで。」









雪洞は、その座敷を去った。
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