恋愛ジュース
むかぁ……
朝の態度はどこいった!?
「では、号令係…は決まってないんだったな。じゃあ、七瀬!号令をかけろ。」
えーっ!あたし?
山本先生は、ニヤリとしながら、頷く。
…こ…このドSティーチャーが!!
「起立!…礼!」
着席…と。
「はう…う」
こんな始まり方で、新しい出会いなんて…もうないよ…。
七瀬希未=アホ
って構図が出来上がってるよ…(泣)
「のーんッ☆あははっ面白かったよ」
「愛のバカヤローっ」
あたしは、机に顔を伏せた。
すると、何やら人が集まってくるのを感じる。
まさかのまさか。
「七瀬さんッさっきのウケたよ(笑)」
「俺もっ!七瀬サンって超天然じゃん☆」
うわあーんっ(泣)
「七瀬サンっ友達にならない?」
「希未って呼んでいい?」
こういう成り行きで、友達出来ても嬉しくないよ(泣)
みんな面白がって友達になろうとしてる。
そんな時に、隣にいたナルシストバカが
「なぁ、あんまりからかってると七瀬さん、すごく傷つくよ。」
…こんなお人好しな事を
普通に言ってきた。