恋愛ジュース


「離れてよっ!」




「嫌だって言ったら?」




…多重人格…





「…俺の話…ちゃんと聞くなら離してあげる」





てンめぇ…




てか…顔近いよ!!





このままじゃ…あたし…危ない…っ






「聞くッ聞くから離して」





「はいっよくできました」





スッとあたしの体から離れて、優しくあたしを起こしてくれた。






意外と、いい奴…?








いやいやいやっ…



全然よくないっ(泣)






「のんのん危機一髪ぅ」



起きたと同時に、みんなの冷ややかな視線。




あたしの心は、ボロボロだった。





「おーい、廊下に並べー」




凹んでたって、入学式は始まっちゃう。






彼の話は、入学式後に聞く事にした。






入学式…やだなあ…





寝ちゃいそう…














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