恋愛ジュース
─3時間後
「速やかに、教室へ戻りなさーい」
終わった…
地獄の入学式が、ついに終わった〜。
あたしたちは、ざわざわと騒がしく教室に戻った。
「はいっ…話って何?」
席に着いたと同時に、あたしは彼に話を聞いた。
「…放課後話そ。今はSHR始まるし…」
「あ、うん。」
今回は、素直に受け入れた。
だって、さっきみたいに……ねえ?
あんな事されたくないし。
何より、彼の猛烈な視線に耐えきれない。
─ガラガラッ
あ、山本先生だ。
「SHR始めるぞ。…七瀬!号令!」
えー!またあたし?
「何で…私なんですか?」
「いいから早く」
何その受け流し…(泣)。
「きりぃーつ。…れぇ」
「ちょ、七瀬!もっとハキハキと言えないんか」
うるさい先生だぁ…
「起立、礼。着席」
「よし、いい返事だ。」
なんであたしが、号令しなきゃいけないんだぁ…