恋愛ジュース
「はっ、はあ?俺が言ってんのは…」
「だってこれ、真希姉がメイクしてくれたんだよ!ブスとか言わないでよっ!うわーんっ」
はたから見たら、変な会話にしか見えないだろう。
いきなり道端で泣く子と、動揺する知らない人。
新学期早々、こんな始まり方です(笑)。
「…お前からぶつかってきたのが原因だろ?調子乗りやがって。」
「ブスって言うのが原因だよ!自分がイケメンだとか勘違いしちゃってさっ」
↑まだ顔を見てません
「お前よりはマシな顔してるし。ブスなんだから仕方ねえだろ?」
こんな事、言われたの初めてだよ…(泣)
「あんたなんか大嫌い!ナルシ男!さよなら!」
「上等〜もう一生会うことはないだろうな。」
あたしは、彼に背中を見せ、学校へと走った。
あたしだってあんな最低な人間に会いたくもないし!
これから、彼と起こるたくさんの事件も知らないで、あたしはただ走っていた。