恋愛ジュース
ムカムカムカムカ…
彼とその周りにいる女の子達の会話は、嫌でもあたしの耳に入ってきた…。
「へえーっ陸くんって言うんだあ☆」
「ねえ、陸って呼んでもいい?」
「うん、いいよ」
は?
あたし以外の子にはなんでそんなに優しいの?
「陸って、超イケメンだよねえ」
「そんな事ないよ?俺よりもカッコイイ奴なんかたくさんいるし。憧れるよ、マジで。」
はいいい?
あんた、ついさっきあたしに言った言葉の真逆言ってますよね??
ムカムカムカムカ…
「うざい…超うざい」
「えっのんのん?どうしたの?」
愛は、あたしの言葉に目を丸くした。
「あたしの隣の人がうざいのっ」
「なんでえ?」
「実は……」
早くも、新しい友達に愚痴を言い始めた。
だってムカつくんだもん
チヤホヤされてんのを、あたしに見せつけてるようで。
あーっなんか無性にボクシングしたくなってきた…。