詩*Penda
桜は嫌い。
心臓が止まるかと思った。
急に、君が目の前に、
現れたんだと思ったんだ…
でも違った。
君にとてもよく似ていたけど…
話し方も。
しぐさも。
笑い方も違った。
そんな彼女の第一声。
「あの…桜は好きですか?」
突然何かと思った。
桜は嫌い。
これが俺の答え。
君を映す桜なんて、
好きにはなれないから…
君は何処?
君以外のものなんて、
何ひとつ俺には見えない。