詩*Penda
毎日 毎日
今日も来た…。
これで何度目だろう…?
俺が桜の下で君を想っていると、
必ず現れる。
それから勝手に座り込んで、
詩を唄い出す。
まるで…
春のような、
桜の舞うような、
そんな詩。
毎日毎日飽きもせず詩を唄う。
「何故…?」
そう問えば…
少し困ったように笑いながら。
「私、これくらいしかできないから…」
…と答える。
もしかして…
俺がここにいる理由を知っているんだろうか…?
時々、そう思ったりもする。
今日も、
明日も、
明後日も…
毎日毎日彼女は隣に座る。
それが最近、
少し、
心地がいい…