シーソー
はじまりの公園
私はこのとき5歳。将来のことなんてなんにもわかんない幼稚園児。
私たちの始まりは、夕暮れの公園から始まった。
「しぃ~そろそろ帰るわよ」
「はぁ~いママっ!」
私の家の前にある公園で毎日のように、泥んこになるまで幼馴染の奏と遊んでいた。その時私は帰り際に奏に告げた。
「しぃね、大きくなったら奏ちゃんのお嫁さんになるのっ」
「うんっ!」
この時の私は、自分が言ったことがどういうことなのか、分からない年頃だった。

それから私と奏はずっと一緒だった。小学6年生までは・・・
6年生になったころから、奏は私をさけるようになった。私は奏に聞いた。
「ねぇ、奏・・・私なんか・・・したの?」
「・・・なんでもねーよ」
奏は私より、少し大人びている。身長はだいたい155㌢くらい。スポーツ万能で、顔の良く、モテル・・・なんか、やだ・・・。
なんなんだろうこの気持ち・・・
「なぁしぃ・・・椎は好きな奴とかいんの?」
いきなりの奏の質問に私は驚いた。
「えっ・・・・?なんで?」
そういえば、私は今までそんなこと考えても見なかった・・・。そういえばだれなんだろう・・・。

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