愛すべき君へ
はじまり.
「叶くん...」
僕を呼ぶ声。
「あ...ん?」
「アドレス...聞いてもいいかな?」
そう言ってきたのは
そらだった。
女とメールしない主義
なんて言ったけど
俺も一応一丁前の遊び人。
「いいけど」
僕はクールを装う。
「やった!」
そう言って笑顔になる
そらを見て僕は
胸が痛んだ。
そらが僕をどう想っているのか
なんてわからないけど
そらの笑顔は純粋で...
汚れなんて1つもなくって...
僕と正反対の人間だった。