愛すべき君へ
「叶だったよな?」
「うん」
愁悟はムードメーカー
っぽくてとても
ついていけそうには
見えなかった。
「叶、お前好きな子とか
いないの~?」
「いない。お前は?」
僕は少しそらのことを
チラッと見た。
そこにはまだご機嫌な
そらの姿があった。
「俺~?
A組の...
森井莢花って奴なんだけどさ!」
ここら辺の中学とかは
全然知らなかったから
わからなかった。
「学校1可愛いって
有名なんだぜ!」
学校1...
俺はふと真璃南を
思い出した。―
今頃何してんのかな。
誰と付き合ってんのかな。
色々な思いが
頭の中を交差した。
「そうなんだ..」
僕は空を見て
思いをかき消した―