愛すべき君へ


キーンコーンカーンコーン

授業が終わるチャイムが
屋上にまで鳴り響く。

「やべ、そろそろ
戻らなきゃ...」

僕がそう言って
立った瞬間だった。

ギュッ...

莢花は僕の腕に
抱きついてきた。

「莢花?」
「2人きりでいたい。」

莢花の我儘を
僕は受け入れた。

「うん、俺も...」

そう言って
僕たちは時間を忘れようと
何度も何度もキスをした。


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