愛すべき君へ


「叶くんは...
初めてじゃないの?」

そらは僕を
まじまじと見つめて言った。

「俺は...
遊び人だよ」

僕はそらに正直に言った。

「そ...なんだ」

そらはうつむいた。

「ごめんね」
「ううん?謝る必要なんてないよ」

そらはそう言って
僕を抱きしめてくれた。

そらのシャンプーの香りがした。

「好きだ」

僕はそう言ってそらに
またキスをした。

「うん...っ」

夜の公園で僕らは
キスをし続けた。


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