愛すべき君へ
学校に着いて、
教室へ行くと
僕の席に座っている男がいた。
「ここ俺の席なんだけど?」
「あ~!叶くんだ!
俺、明坂雅って言うんだよ!
よかったら友達になろ!」
雅...
僕の思い出したくない
1番の人物―
「雅...」
「ん?どうかした?」
「いや、べつに。
これからよろしく、な」
過去の雅は
嫌な奴だったけど
この雅は良い奴
そうだった。
「おうっ!よろしく!」
雅の笑った顔は
何となくそらに似ていた。