愛すべき君へ


「秘密の恋って奴か?」

雅が僕を
冷やかすように言ってきた。

「冷やかすなよ。まあ、
一応...な。
お前らは?」
「俺らは結構普通な感じ~」

愛南を見たことが
なかった。

「見に行く?俺のコレ」

そう言って雅は
左手の小指を僕の
前に突き出した。

「うん、行く」

僕はそう言って
雅の後を着いて行った。

「あれだよ」

そこには、
まるで人形のような
綺麗な女がいたんだ。

「へえ...」
「惚れんなよ?」

そう言って雅は
愛南の元へと向かった。

「愛南!」
「雅...」

2人は人目も
気にせず、
キスをしていた。

「ばっかだなあ...」

僕はそう言って
2人のキスをただ
じっと見ていた。


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