愛すべき君へ
Love you..3
守りたい人.
女の叫び声が聞こえた。
「何?」
僕は雅と声の
する方へと向かった。
そこにはそらと
莢花がいたんだ―
ドクンドクン...
僕の心臓が高鳴る。
「おい、何やってんだよ」
僕はそう言って
莢花の前に立ち尽くした。
「叶は、その女をかばうの?」
莢花は僕を睨みつけた。
「は?」
「どうして...?
私のことは?捨てたの...?」
莢花の言っている意味が
ワカラナイ―
「お前には愁悟がいるだろ」
僕は冷静に答える。
「そうだけど」
「そらに何したの?」
僕は怒りを通り越していた。
「別に」
「そら、何された?」
僕はそらの前に
しゃがみこんで言った。
「いきなり...殴られたの」
そらは僕に訴えてきた。