愛すべき君へ


「叶くん...?」
「もう別れようそら...」

僕がそう言った
瞬間そらは
声をあげて泣いた。

「なんで...っ!」
「もうこれ以上そらを
悲しませたくないよ。
そらが泣いてる姿は
1番俺にとって
嫌なことなんだよ。」

僕は決めたんだ...

「やだよっ!!やだぁ...!!」

そらは僕にしがみついていた。

「も...泣かないから...っ」
「俺と付き合ってたら
これからそらは凄く
苦労するだろうし、
辛いと思うんだよ。」

僕だって別れるなんて嫌だ―

「そらっ...」

僕はそう言って
そらをもう1度
強く抱きしめた。

「愛してるよ」

僕はそうそらに
告げてから
保健室を出た。



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