愛すべき君へ


「真璃南!!」

俺は大声で
真璃南を呼び続けた。

だけどどこにも
真璃南はいなかったんだ。

日が暮れても
俺は諦めなかった。
ずっとずっと
真璃南を探し続けてた。

それで疲れ果てて
しゃがみこんだその時だった。

「雅っ...」

教室の中から
女が喘ぐ声。
聞き覚えのある声。

恐る恐る教室の中を
覗いてみる。

そこには飢えあった
雅と真璃南の姿が
あったんだ。


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